王翦が最強の始まり!?
王翦将軍といえば、
史実でも秦国最強と名高い人物です。
春秋戦国時代において、
この王翦がいなければおそらく秦の始皇帝の誕生はなかっただろうとまで言われているそうですね。
そんな王翦の歴史ですが、
史実で大きく取り上げられるのは鄴攻めからになります。
この鄴を、
楊端和と桓騎と共に攻めた戦い。
武功の無いものを返して、
精鋭のみで閼与と鄴を破ったのでも有名です。
ちなみに、
桓騎や楊端和はその手前で待っていました。
それが、
危険と判断して待っていたのか、
後ろからの攻撃に備えたのか、
それとも逃走経路を確保したのかは謎ですね。
少なくとも、
この戦いで秦の始皇帝となる贏政に気に入られたのは間違いなさそうです。
李牧とは戦わない!?
キングダムの王翦は勝てる戦以外に興味はないといい切っています。
史実の王翦はそこまで違和感のある人物ではありませんが、
それでも用意周到という意味では漫画キングダムに近いのかもしれません。
鄴攻めで李牧と対峙した記録はありませんが、
趙滅亡の戦いでは李牧と司馬尚と真正面からぶつからずに謀略によってこれを回避しています。
言ってみれば、
王翦でも李牧と司馬尚は怖かったと取れるかもしれません。
真正面でも勝てたの可能性はあるでしょうが、
少なくとも確実に勝てるということはなかったのでしょう。
幽繆王の側近である郭開を利用して、
李牧が反逆を図っていると伝えます。
この後、
李牧は悲惨な最後を遂げることになります。
趙・燕・楚の滅亡に関わる!?
王翦がいたからこそ中華統一がなせたと言われるその理由は、
その武功の大きさでしょう。
趙を攻めて滅ぼすのは先に書いた通りですが、
そのあと趙は代という国になります。
その代と燕の連合軍を破り去ったのも王翦でしたね。
その後、
老いを理由に将軍職を降りる王翦ですが、
楚との大戦で李信が負けてしまい、
王命を受けて再度将として蒙武と共に楚を攻めてこれを滅ぼします。
楚は秦の昌平君を王に立てて再興を願うのですが、
これもこの両将軍に破れることになります。
強すぎる王翦将軍。
多くの大きな戦に登場するのですが、
負け戦というのは確かに一度も無いですね。
楚との大戦は、
王翦が60万の兵が必要といったのに対して、
李信が20万の兵で足りると言いました。
李信とは、
キングダムの信ですね。
そして、
政は王翦ではなく李信を総大将として登用することになりましたから、
逆に言えばここで王翦を起用していれば更に統一の時間は短縮された可能性も!?
贏政の猜疑心を知っていた
キングダムとは違っている人柄だった秦の始皇帝となる贏政。
かなりの猜疑心を持っていて、
どちらかと言えばキングダムにおける王翦の方が、
史実の始皇帝に近いかもしれませんね。
だからこそ、
欲も出さずに黙々と武功を上げ、
あっさりと将軍を辞したとも言われています。
それだけに、
戦でも死なず、
贏政に疑われて処刑されたりなどもせずに、
寿命をまっとうする生き方ができた人物となりますね。
果たして、
キングダムではどんな変化を見出すのか。
(トップ画像 キングダム 498話 総大将王翦将軍)
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