キングダム591話で明らかになった趙峩龍の性質。
元より趙左翼を実質的に指揮しているのが趙峩龍というのは分かっていたが終盤になり存在感を大きくしている。
飛信隊が十四日目に前線に用意した主攻は三つ。
・崇原歩兵長部隊
・楚水騎兵団
・飛麃(ひひょう)
どれも攻めの力は通常の部隊のそれではない。
しかしこれもあくまで本命をぶつける為の前線に過ぎない。
本命は勿論信と河了貂。
趙峩龍に飛信隊の主攻が今の三つの部隊でありこれが強さの限界だと油断させればそれを超えた時の衝撃は計り知れない。
趙峩龍が用意した防御の布陣は「隔砂陣(かくさじん)」というものだった。
実際にこれを使用してどうなったのか。
最終防衛ライン
趙峩龍軍の防陣の二陣を突破した三部隊。
今まで感じなかったが楚水騎兵団は攻撃力が凄まじい。
いつもは半数を援護に回している状態だったと後ろから見ている松左が言っていた(キングダム591話より)。
楚水の騎兵団を攻撃だけに特化させて進ませれば破壊力は絶大。
一番最初に二陣を抜いたのは楚水騎兵隊団だった。
飛麃に関しては元麃公軍の部隊であり武力有数の部隊というのは最初から分かっていた。
趙峩龍もここは警戒をして最初から厚めに層を作っている。
援護を無視した攻め偏重の飛信隊の攻撃によって趙峩龍は相手の実力を上方修正する。
最終防衛陣に対して土雀(どじゃく)という精鋭を使って「隔砂陣(かくさじん)」という陣形で迎え撃つ(キングダム591話に登場した戦術)。
土雀(どじゃく)とは
土雀とは一体どんな部隊なのか。
趙峩龍の精鋭部隊であり守備特化型の兵士達のこと。
尭雲の精鋭部隊は攻撃特化型と呼べる雷雲であり、その中の十槍は異常な強さを誇っていた。
河了貂が趙峩龍は藺相如の盾だったと伝えている(キングダム591話より)。
尭雲が矛であり趙峩龍が盾。
趙峩龍にも十槍の様に趙峩龍の周囲を守る強化された護衛陣がいる可能性も高い。
本来は藺相如の周囲を守るために配置されていた兵ではないか。
土雀を陣の先頭に張り巡らせながら行われる「隔砂陣」は元三大天が使っていた鉄壁布陣と言える。
隔砂陣(かくざじん)とは
隔砂陣(かくさじん)とはどんな陣形なのだろうか。
全体に敷き詰められた布陣に対して衝突部分に土雀を置いて、チェスの碁盤のように正面部分に隔という隙間を作っていく。
先頭で土雀が勢いをせき止めて隔に入り込んだ敵を袋小路で仕留めるという布陣。
キングダム591話で第三防陣という趙峩龍本陣の目の前の陣形に対して使用した。
趙峩龍の側近は久しぶりに見れると言っている事からも藺相如との戦いで相手が深部まで入り込んだ時に使うものだったのだろう。
相手の攻勢の流れをひっくり返す程のものとなる。
藺相如の鉄壁布陣が飛信隊の前に完成することになる。
藺相如の鉄壁を破る
飛信隊の信は大将軍を目指す存在。
しかも今までの大将軍ではなく中華統一の道を行く大将軍となる。
廉頗や王騎を含め過去の錚々たる大将軍を超えていかねばならない存在だけに藺相如の元鉄壁布陣とはいえ撃破しなければならない。
信は隔砂陣を敷いた防御陣に切り込んでこれを撃破する。
趙峩龍も驚きを隠せない。
流れを変えられる程の守備陣形をあっさりと打ち破る信の武力はすでに趙峩龍の及び知らない世界へと向かっている。
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